私は仕方なくキスされた時の事を話した。


隼人には遊びに行った時にゲーセンの端で。


竜也は同じ日に、帰宅してから竜也の部屋で。


状況を事細かく説明し、その時を思い出したのか、自分の顔が瞬時に赤く火照ってきた。


恥ずかしくなり、再び深く顔を布団で隠した。




「まぁ、隼人君は手が早そうだから分かるけど、あの竜也君がねぇ〜」


手を顎に置き、何やらブツブツと考え始めた。


『私、家族以外にキスされるの初めてで……竜也達が何考えてるか分かんないんだ……。』


「家族以外って……(汗
兄貴達にされるのは可笑しいけどシスコンだからね。
でも他は瑠羽の事を確実に女として見てるわね。」


『女?私女だけど。』


「そんなの当たり前でしょ。
私が言いたいのは、恋愛対象としてよ。」




え…………。