チリン…チリン…♪ 縁側に吊らされた風鈴が涼しい音を鳴らし、そよそよと風が吹き抜ける。 季節は夏 太陽がギラギラと照りつけ、手に持つアイスキャンディーが地面に滴り落ちる。 扇風機を目の前に置き、暑さを紛らわす。 『暑い……』 「「……zzZ」」 瑠偉兄が横から私に抱き着いたまま寝てしまい、規則正しい寝息をたてている。 瑠禾兄は私の膝の上に頭を乗せ、同じく寝息をたてて私の方に顔を向けて眠っている。