☆男目線☆ 【完】

私の心の叫びは虚しくも会長には届かず、相手と笑顔で仕事の話をしていた。


その場にいるお偉いさん方に挨拶周りを済ますと


「疲れたでしょ?休んできて良いよ。」


と会長はテラスを指差した。




『お言葉に甘えて……。』


私はそう呟くと、会長に一礼しテラスに向かって歩きだした。






テラスにつくと気持ちの良い夜風が肌を掠め、寄り掛かりながら一息着いた。


空を見ると、月が煌々とこの街を照らしていた。