☆男目線☆ 【完】

パーティーが開かれるというホテルの前に着くと、運転手が車のドアを開け私を降ろしてくれた。


パーティー会場に促され、アンティーク調の扉を開けると一斉に視線がこちら側に向けられた。


(神谷財閥の御曹司ですわ)

(いつ見ても素敵ね)

(隣の女性はどちらの御令嬢だ?)

(綺麗なお方ね)




私達に向けられる視線とヒソヒソ声が場慣れしてない私にとって違和感を覚える。


会場内にはドレスアップした女性や男性が会話を楽しんでいた。




「これはこれは神谷財閥の貴臣くんお久しぶりです。」


中年太りのほんわかした表情をした人が話しかけてきた。