『あの、ここは……。』


「俺の家だよ。」


にっこりと微笑み私を豪邸の中に促した。




「「「「お帰りなさいませ貴臣坊ちゃま」」」」


「ただいま。」


沢山のメイドと執事が私達を迎えてくれた。


外観も凄かったが、中も凄かった……。
果てしなく続く廊下も広々としていて、端には高そうな骨董品が並べられている。
私は驚きで顎が外れそうになるくらい口を開けた。




一人の執事が神谷会長のジャケットと鞄を預かり私の方に視線を移した。


「この方は……。」


「昨日話した子だよ。華やかにしてあげてくれ。」


「かしこまりました。すぐに身支度をさせます。」


「よろしく。」


神谷会長と執事の会話が終了したかと思ったら、執事さんがメイドさん達に指示をし、私に近寄ってきた。