『瑠羽…良い匂い…。』


ぎゅうっと抱きしめる力を強くし
竜也が耳元で囁いた。


耳に竜也の熱い吐息がかかる。


私は今凄く顔が真っ赤だろう。




麗「あーー竜ちゃんずるいーーッッ」


麗が頬を膨らまし私を引っ張る。


「フッ」


竜也は弧を描くように口元を緩めゆっくりと私を離した。


体に残る竜也の体温と、腕の感触に、顔の熱さはちっとも引いてくれない。