泣きそうになる。 どうにもならない。 ねぇ、助けて。 助けてよ。 ―バシャッ。 気づいたら、目の前に坂口。 その手には、ひっくり返した紅茶のカップ。 お客様の頭に紅茶がかかってる。 「きみぃ!何するんだい!」 お客様、たいそうご立腹。 「何するも何も、紅茶かけたんですよ。」 満面の笑みで答える坂口。 いつみても、この笑顔はぞっとする。