おれが君を好きな理由(短編)

そういって



すこしだけ


膝をまげる


そして



きれいな

楓の顔をみつめる


大きな目に白い肌



全部をみつめる




視線をそらす楓が愛おしい



俺は


すこしずつちかずき




「ちゅっ」




ふれるぐらいだけの



キスをした。