あれから、3日がたった。


翔君は、毎日彼女・・・木村さんの元に通い続けている。


罪の償いなのか、それとも・・・


どちらにせよ、あたしの翔君と過ごす時間は減ってしまった。

あたしの存在は、きっと翔君の片隅に寄せられた。


『後悔』・・・違う。

『罪悪感』?

なんとも言えない感情が、あたしの中にうずくまっている。

こんな自分が憎くて・・・嫌い。


「紗優はそれでいいの?」

「うっ・・・いいもなにも~・・・」

「あきらめるの?」

「あきらめるって・・・だって翔君は・・・」

まゆゆとナカちゃんに、3日前にあったことを話した。

泣きそうなあたしの背中を、ナカちゃんがずっとさすってくれた。


あたしは、何をすればいい?

あたしは何のために、翔君を守るって言ったんだろう?

わからない。

あまりにも、あたしの中の翔君の存在が大きすぎて、わからない・・・

あきらめる?このままでいい?

そんなことでさえ、自分でも分からないなんて・・・


昨日翔君は、いけなかったおじいちゃんのお見舞いを、今日行くって言ってくれた。

いつもの嬉しい気持ちより、会いたくないの方が大きいんだけど、そんなこと言えない・・・