~鈴side13~



私は走って、潤の家に着いた。


息を整えて、チャイムを押す。


ピンポーン♪


「はぁい、あら鈴ちゃん。」


ドアがガチャッと開いて、潤のお母さんが出てきた。


「あの…潤、いますか??」


「潤ならまだ帰ってきてないわねぇ…きっと、どっかで道草でもしてるんじゃないかしら。」


「そうですか…、ありがとうございました、少し探してみます。」


私は潤のお母さんにペコリッと頭を下げて、またまた潤を捜しに走り出した。