そのせいで教室や廊下には誰もいない。 私は教室に戻って、カバンを取りに行く途中に見慣れた顔に会った。 「…潤、何でこんな時間にいるの??」 「鈴を待ってたんだよ、っつか何時間待たせんだよ。」 「…ごめん、先生の説教が長引いちゃって。」 「はぁ、日が暮れるから早く行くぞ。」 潤も溜め息ですか!?ってか、待ってよ!! 先にどんどんと進んで行く潤の後ろを必死に追いかけて、なんとか隣に並んだ。