「…由香??」


私は急に声が小さくなった由香の顔を覗き込む。


由香はそれに気付いて、顔を上げる。


「鈴は、潤君を好きになったりしなかった??」


私が…潤のことを??


由香の思いもしなかった言葉に私は戸惑う。


でも、私はそんな感情を抱いたことなんてなくて…


潤とは仲が良いけど、それは"幼なじみ"っていうだけで恋愛感情の"好き"とは違う。


だから、私はハッキリと言った。


由香を不安にさせちゃいけないもんね。