「なんだよ、櫻井。また振られたのか?」 「…」 ここは、学校の中庭。 そして今、窓から顔を出して話し掛けてきたのは担任の柳先生(やなぎせんせい)。 「恋愛ってそんなもんじゃないんですか?」 「おいおい。17歳の女子高生が言う言葉じゃないぜ?もっと、青春を味わえよ」 苦笑いをしながら、先生は言う。 「…だって、これが現実でしょ?」 少女マンガみたいな恋愛が、現実にあるわけがない。 一途に誰かを愛し、愛されることなんて… 一時の想いだ。