愛されたい、だけなのに~先生、信じてもいいの?~【1】








加速していた鼓動が、急ブレーキをかけ止まった。


「…」





"俺と一緒に暮らそうか?"







「は!?」





バッと顔を後ろに向けると、柳先生の顔がすぐ近くにあった。


「!」



「よし、そうしよう。決まった」



ニカッと笑い、ぽんぽんっと頭を叩くのを合図に柳先生は立ち上がった。



「明日は休みだし、引っ越しは明日にするか…あ、その前に俺ん家掃除しないといかんなぁ」


ブツブツと一人で喋り、勝手に悩み始めた。













「ちょ…ちょっと待ってよ!」