大体分かってはいた。 
部屋のものがどんどん片付けられていく事 
だって...。 

それに 三人家族だから、そもそも荷物もそんなにあるわけじゃなかった。 
引越し前にいっぱい捨ててきちゃったしさぁ。 
 
あぁでも ホントに最悪だ。 
あたし、緊張する事とか無理なのに.....。 
 
「刈野さ~ん。こっちどうぞ。」 
軽くハゲ始めてる校長先生がにっこり笑っていた。 
 
「刈野 みゆですっっすぅ。東京から来ました。よろしく。」 
 
うわぁ~!!!!!声が上ずってる...ヤバイ。