だから、何度も何度も、毎日毎日、 
お母さんに「あたしは東京に残るから。」 
って言ったけど、お母さんは 
「いいじゃない。今度住む所だって、空気がきれいないいところなんだから。」 
って無理にごまかして、ちっとも相手にしてくれなかった。 
 
 
お父さんはお母さんに頭が上がらないから、 
私がさんざん反抗しても、物投げても、 
「まぁまぁ。いいじゃないか。」 
としか言ってくれなかったしね。 
 
あぁ。ほんっとウザイ。 
嘘でもいいから、「ごめんね。仕方ないんだよ。」 
って言ってほしかったのになぁ。 
 
なんの断りも無く勝手に話進めて...。 
 
ウチがどんなに惨めだったか知ってんのかよ。 
 
 
じっとしてても、ため息が出た。 
 
涙が出た。 
 
 
 
 
「みゆぅー、ご飯できたわよぉー。はやくきなさぁーい。」 
ベッドの上であたしは勢いよく起き上がった。 
 
あ。そうか。あたし寝ちゃってたんだっけ...。 
自分でも自分が何をしたかったのか分かんなくなって、 
テンパった。