でも、その横顔は  
 
さっきまでの 
 
無表情ではなくて 
 
むしろ 太陽のような 
 
明るい笑顔でいっぱいだった。 
 
「何してんの。」 

 
その声に、右側の男の子が素早く振り向いた。 
 
そしてその強い視線は声の主の方でいったん止まり 
 
それからゆっくりと流れるようにあたしのほうに向いた。 
 
 
....視線がぴたりと合った。 
 
その瞬間自分は痺れたように 
 
目の前の男の子に惹かれた。 
 
 
要するに世間一般で言うと 
 
「一目惚れ」 
 
というやつだろう。