「ねぇ。今日ヒマぁ?」 
 
放課後、転校生であるあたしが珍しいのか  
クラスメート達はさんざんクスクス笑ったくせに
なんだかんだ言って金魚のふんみたいに 
もういいだろ、とでも言いたくなるくらい 
付きまとってきた。 
 
 
ホントなら
すぐにでも追い返そうという場面であるはずなのだが 
さすがに、転校生という腰の低くある立場なだけに、 
 
うっさいんだけど とか 
もうしつこい とか 

そういう言葉は死んでも吐けない。 
 
なんせ、女子の世界では 
 
ほんの一言が今後に影響するからだ。 
 
 
まぁ、ここで一言付け加えておくと 
つまり、付きまとう連中は 
女子だったわけだ。 
 
それが男子だったらドン引きだし、ストーカーになってしまうけど。