私に母親はいない。 父親もいない。 私が十一の時に交通事故に遭い 私と保険金を遺して死んでしまった。 祖母や祖父もとっくに亡くなっている。 親戚は存在するのかも解らない。 友達はいない。と言うかいらない。 他人と言うものは自分と異なる者を 何の迷いも無く蔑む。 そんな奴等のためにかける時間なんか無駄なだけ。 たった一人の"例外"はいるけれど 私にはその例外だけで充分だ。