Aはとにかく今思うとバカなことばかりをしていた。
親とケンカして家出したり、悲しくなったら手首を切ってしまったり。
そんなAに少しうんざりしつつ見放せない俺だったから"情"で付き合っていたんだろうか?
いつだかAが付き合いには愛情と情が合って情になったらそのときの俺みたいな感じだよと言っていた気がする。

9月の後半になると俺はもう疲れきっていた。
俺の学校は二年生でクラス替えをするのだが、何気にAと俺は同じクラスになっていてAのバカっぷりを見せつけられていた。
バカというよりなんか痛い行動をするのだ。
俺はそんなこと分かりきっていたが、学校ではAは友達がいるせいか気持ち悪かった。