「侑希ちゃん…?」 今までよく話していた私が突然止まったからだろう。 嘉が話し掛けてきた。 「大丈夫?」 「ええ。」 話したところで何も変わらない。 始めから壊れた人形だ。 動けなくなっても止められない。 「聞きたいこと、ないの?」 今は、この光の下にいる人間たちと関わっている。 これも仕事。 そう思えば。 苦じゃない。