「ゆ…侑希ちゃん…」 「どうしたの?次は何が聞きたい?」 嘉がそんなことを言おうとしたんじゃないのは分かった。 だけど今は止まらない。 「いいわよ。何でも聞いて。答えないけど。」 私はきゃはは、と笑ってみせた。 私… こんなに不安定だったのか。 「本名は?」 突然、嘉が言った。 俯いて。 「教えない。知ってるのは一人だけなの。」 昨日、なせが蓮士が呟いたけど。 知ってるわけじゃないんだろう。 だいたい、この人たちは私のことを知るべきではない。