私は、ソファから立ち上がる。 そして窓を開けて風を部屋に入れた。 はぁ………―― ふわり、と風が入ってきて私の波だった心を鎮めてくれる。 「侑希………」 「………ん?」 近くに蓮士の気配を感じてゆっくりと振り向く。 その瞬間、ふわっと何かにつつまれた感じがした。 「え…………」 私の視界は黒に包まれる。 それは… ……蓮士の服? トクントクンと、普通よりも少しだけ早い心音が聞こえて。 ああ、私は蓮士に抱きしめられているんだとやっと認識した。