「ま、桜華と比べるのは良くねぇとは思うけど。
…姫さんもいるんだからさ、しっかりすれば?」
私はその言葉にも驚いた。
李玖、あの白スーツの人が女の子だって気づいたの?
私くらいだと思ってた…
だって、変装は完璧だもの…
「言いたいことはそんだけ。なんかあんなら今のうちに聞いてやるぜ?」
最後は、そう締める。
他人を小馬鹿にした態度は、たまに見る李玖らしい姿だ。
「あんたの言う通りだよ。俺らがそいつの話しを聞かなかったのが悪ぃ。」
ちっさい男が言った。
なんか……終わりっぽい?
まさか、李玖が終わらせるなんて思っていなかったんだけど……



