不意に金髪がソファから立ち上がり、頭を下げた。



「悪かったよ…俺らの落ち度だ。」



まぁ、妥当なところだろうな。


ただ謝るのがすこし遅い気もするけれど。


それは私が首を突っ込むところじゃない。



「もういいでしょ、蓮?弘夜も結局無事だったんだしさ。」



蓮士の肩を叩いた嘉。

同時に、結都にも声をかける。


「結都も。あんまり怒っちゃダメ。」



……二人はまだ、機嫌が悪い?


私は二人の後ろにいるからその表情は見えない。


でも嘉の言葉からして穏やかじゃないことは明らかだ。



それは…今、蓮士の肩に置かれた嘉の手を振り払ったことからも分かる。



はぁ………

いつまでこんなことを続けるつもりなのかしら。



私はいい加減、飽きてきたわよ?