そのまま数学の授業は終了し、お昼休み。
「李玖っ!起きやがれっ!!」
ゲシッと背中に飛び蹴りをくらわせ、李玖を起こす楓。
李玖は「うげっ…!?」というなんとも言い難い声をあげて目を覚ました。
「ひ〜ろ〜今日俺ハンバーガー食べたい〜」
ガラガラと空き教室の扉を開けながら言った楓に「はい」と何かが投げられ、歩きながらもぐもぐと食べていた。
「ねぇ、蓮士。」
「あ?」
眠そうにしていた蓮士に話し掛けてみる。
「蓮士たちって授業受けないの?」
私たちは、全員同じクラスらしいのに、何故かいつも蓮士と結都は顔を見せない。
たまに嘉は来るんだけどね。
「受けなくていいから。」
もそもそとソファから起き上がり、机にあるおにぎりを食べだす。
私もソファのあいた部分に座ってサンドイッチを食べる。
受けなくていい、って…それってアリなの?



