「あ、陽斗。その子たちが昨日言ってた子?」 目を細めて微笑むその人。 暴走族にいるのが不思議なくらい、なんとなく品がある。 「そう!いい顔してんだろ?」 笑う陽斗さんに「そうだね。」と返している。 「お前ら、そこに座れよ。 今から桜華の幹部を紹介するから。」 陽斗さんは横長のソファを指差し、四人は並んで座った。 「じゃあまず、僕からかな。 一瀬理仁-イチセリヒト-。よろしくね。」 最初に陽斗さんに話しかけていた人。