「俺のことは陽斗でいい。 蓮士、楓、嘉、李玖な。」 ニカッと、眩しい笑顔を見せる陽斗…さん。 それとは対照的に曇った蓮の顔を、楓は見逃さなかった。 それを見たのか見てないのか、陽斗は決めていた様に意気揚々と口を開く。 「お前ら、桜華に入んねぇか?」 「「「―――……は?」」」 蓮以外の三人の間抜けな、声。 蓮は眉間にシワを寄せて考えるようにしている。 「どうだ? まあ断る奴はあんまいねぇけどな?」 「でも俺ら中一だぜ?いいのかよ?」 李玖が言う。