そんな四人に。 「お前らやるな!」 声がかかった。 蓮はサッと目の色を変えて声の方を見る。 楓は起き上がりいつでも動ける体勢に。 嘉は笑いながらもその雰囲気を鋭いものに変え、李玖は眉間にしわを寄せた。 「そんなに警戒すんなよ! 俺はなんもしねぇから!」 街灯の下に来て、その顔が分かる。 「誰だ?」 低く低く、蓮が声を出す。 すると 「だから警戒すんなって! 俺は、及川陽斗-オイカワハルト-。」 名を名乗った俺を、楓はよく見てみた。