「後ろは、俺がいるから大丈夫だよ。 楓は前よろしくね。」 笑顔を崩さない嘉は足元の男は蹴り飛ばし、次々にやってくる他の男を相手にし始めた。 楓も負けていられない、と再開する。 たくさんいた男達はいつの間にか残り何人かになっていた。 ガッ―― ドスッ―― 「くっ…っは…」 人を殴る音と、声にならない呻き。 公園にはそれらだけが響いていた。