華〜ハナ〜Ⅰ【完結】




「後ろは、俺がいるから大丈夫だよ。

楓は前よろしくね。」



笑顔を崩さない嘉は足元の男は蹴り飛ばし、次々にやってくる他の男を相手にし始めた。




楓も負けていられない、と再開する。






たくさんいた男達はいつの間にか残り何人かになっていた。





ガッ――

ドスッ――



「くっ…っは…」



人を殴る音と、声にならない呻き。



公園にはそれらだけが響いていた。