「楓っ!」 蓮に呼ばれて、楓はササッと李玖と嘉の前に立つ。 あんまり殴りたくはないけど… 二人を“守る”んだもんね。 楓はそう自分に言い聞かせ、近づいてくる男達を殴り飛ばした。 「楓、おまっ…」 「へぇ〜」 後ろからは、李玖の慌てた声と嘉の若干楽しそうな声がする。 蓮のほうは、見る余裕はなかった。 数が多いんだけど…っ しかも相手は、武器も遠慮なく使ってくる。 楓ははぁはぁと息を切らしながら戦った。