今は、どうやら朝らしく梨羅が来た。 ドアを開けて入ってくる梨羅。 楓のことももう覚えている。 「はいっ、ご飯だよ!」 梨羅の高い声に蓮が起き上がる。 「楓〜、もうちょっと食べなきゃダメだよ?」 「ん………」 梨羅は楓のことも心配する。 もちろん、一番心配するのは蓮のこと。 「蓮はちゃんと寝てる?」 「…楓よりは。」 蓮は優しいのか冷たいのか分からない。 楓にとってはそんなことはどうでも良かった。