蓮は「は…?」と口を開け、
「そうだけど…」
と答えた。
「俺っバスケしててっ…!」
圭祐が話を始める。
「琉川さんのプレーに感動しましたっ!」
「俺も!」
「俺もなんですっ!」
「……は?」
蓮は異様な雰囲気の圭祐達にたじろぎながらも「ああ…バスケか…」と漏らした。
蓮って、バスケしてたんだろうか?
「俺、初心者だから。上手くねぇし。」
真顔で蓮が言う。
「「「しょ…初心者っ!?」」」
皆の声が被る。
「あれだろ?急遽出ることになったバスケの練習試合だろ?」
蓮は思い出すように言う。
「俺、あんとき初めてボール触ったんだ。
だから、上手く見えたのは幻覚。」
圭祐達は固まってしまって動かない。



