“家に帰れよ” 蓮が言った言葉が楓の頭から離れない。 帰らなきゃ…頭ではそう思うのに、体は動かない。 結局楓は公衆電話から蓮に電話した。 『…もしもし』 生で聞くよりも若干低い蓮の声。 「…蓮?」 楓が言うと『楓か…』と言う声がした。 『帰らねぇのか?』 そう尋ねてくる蓮。 「蓮…着いて来ない?」 楓は無意識に言っていた。 『…今日は喧嘩しねぇでいてやる。』 電話の向こうで笑った蓮は、楓の所に来るのを承諾した。