華〜ハナ〜Ⅰ【完結】




「ここだろ?」



二人は小学校の前で立ち止まった。



「蓮ってすごいね!遠いのに!」


楓はちゃんと学校に辿り着けて喜んでいる。



正直、蓮の家からここまでは遠かった。

でも蓮は一度も迷うことなく着いたのだ。



「よかった。じゃあな、ちゃんと家帰れよ。」



蓮は見透かしたような目でそう言った。


楓は思わず俯く。



「元気だせって。

…これ、俺の番号。」



そう言って蓮は紙にサラサラと番号を書いた。



「もし家に帰りたくなかったら電話していいから。」



そう言う蓮は楓と同い年には見えない。




楓はニッコリと笑って「ありがとう」と言った。