「ここだろ?」
二人は小学校の前で立ち止まった。
「蓮ってすごいね!遠いのに!」
楓はちゃんと学校に辿り着けて喜んでいる。
正直、蓮の家からここまでは遠かった。
でも蓮は一度も迷うことなく着いたのだ。
「よかった。じゃあな、ちゃんと家帰れよ。」
蓮は見透かしたような目でそう言った。
楓は思わず俯く。
「元気だせって。
…これ、俺の番号。」
そう言って蓮は紙にサラサラと番号を書いた。
「もし家に帰りたくなかったら電話していいから。」
そう言う蓮は楓と同い年には見えない。
楓はニッコリと笑って「ありがとう」と言った。



