レンガ造りの家からちょっと歩いたところに小さな平屋があった。 「ここ、俺が住んでるとこな。」 そう言った蓮は扉の鍵をあけて中に入った。 家の中は、すぐにリビング。 簡単なキッチンとソファ、低いテーブル、小さい冷蔵庫とあまり生活感のない部屋だった。 どれも綺麗なままで、使われている感じがするのはキッチンだけ。 「ソファ座っとけ。何か作る。」 蓮はキッチンに入り、少しするとチャーハンが出てきた。 「いただきまーす」と言って蓮はチャーハンを食べはじめ、楓も食べた。