リビングの扉を開けると、そこにはうなだれたエリカとそれを困ったように見るゴウの姿があった。 「どうしたの…?」 楓が口を開くと、二人ははっとしたように楓を見た。 「楓か…一応、お前にも話さなきゃなんねぇな…。」 ゴウが辛そうな表情でそんなことを言った。 楓はなんだろう、と思いながらゴウを見つめた。 「あのな…」 ゴウが決心したように話を始めようとすると 「ゴウさんっ!!やめて!!」 甲高い声でエリカが叫んだ。 楓はびっくりしてエリカを見た。