華〜ハナ〜Ⅰ【完結】




「ゴウさんは…ここに住むの?」



楓は下を向きながら言った。



頭の上からエリカの声が聞こえる気がした。


“そうよ、だからあなたが邪魔なの。”


という声が………





でも、エリカが言ったのは楓の想像とは反した。




「住まないよ、ゴウさんは。

今日はたまたま泊まっていっただけ。」



泊まった、というのは楓の心にひっかかったものの、住まないというのは楓にとって嬉しいことだった。



「あたし、もう少し寝てもいい?

楓はちゃんと学校行くんだよ。」




そう言い残してエリカはリビングから出ていった。



ゴウの頬にキスを落として。