「ゴウさんは…ここに住むの?」
楓は下を向きながら言った。
頭の上からエリカの声が聞こえる気がした。
“そうよ、だからあなたが邪魔なの。”
という声が………
でも、エリカが言ったのは楓の想像とは反した。
「住まないよ、ゴウさんは。
今日はたまたま泊まっていっただけ。」
泊まった、というのは楓の心にひっかかったものの、住まないというのは楓にとって嬉しいことだった。
「あたし、もう少し寝てもいい?
楓はちゃんと学校行くんだよ。」
そう言い残してエリカはリビングから出ていった。
ゴウの頬にキスを落として。



