―――――――――… トントントン… 楓が目を覚ますと、珍しくリビングから包丁の音が聞こえた。 エリカが料理してるのかな? いつぶりだろう…! そんなことを思いながらリビングへ出てみると。 「ああ、お前が“楓”だな?」 背の高い、優しそうな雰囲気を持つ男がいた。 リビングにはエリカの姿はなくて。 料理をしているのもその男だった。 「俺はゴウっていうんだ。よろしくな。」 薄く微笑んだゴウは、再び楓からまな板へと視線を戻した。