結局その日朝日が昇る前に男は帰っていった。 楓はずっと眠れずに朝を迎えた。 ピピピッと鳴る目覚ましを止めリビングに行く。 するとテーブルに腰掛けた状態のままエリカが突っ伏して寝ていた。 「エリカ…?部屋で寝たら?」 「ん………?」 着替えもせずに眠っていたエリカ。 楓はエリカを起こしてベッドまで運んだ。 「…楓。」 「ん?」 「……スー―――」 名前を呼んで、ぐっすりと眠ったエリカを見て微笑みながらエリカの部屋を出た。