自分の無力さが歯痒い。 結局自分はエリカという優しさにすがって生きていたのだ。 もしもエリカが自分だけを想ってくれないなら、どこへ行けばいいのか分からない。 それは家族に対する深い愛情のようで、 愛しい恋人に向ける愛情のようでもある。 でも、どちらでもない。 楓はゴウという人の存在よりも、自分がエリカに捨てられる事を恐れた。