「エリカ……?」 「あっ…ごめんなさい。また今度…。」 そう言って、エリカが電話を切るのを見た。 「おかえり、楓。」 取り繕ったような笑顔を見せるエリカ。 楓はそんなエリカに不信感を抱きながらも「ただいま。」と答えた。 「今日も仕事早いから… もう行くね。」 「うん……。」 バタン…とドアが閉まる。 楓は、いろいろと考えを巡らせた。 最近、エリカは仕事に行くのが早くなった。 それに、休みなんてほとんどない。 帰ってくるのも朝方。 「はぁ……」 楓はため息をつく。