圭祐は急いで起き上がり、バスケットゴールの後ろに隠れた。



楓もムクッと起き上がり、圭祐の視線の先に目を向ける。





「こらぁ!圭祐ぇ!!」




そこには、どう見ても怒っている楓たちよりは少し年上の女の子。



その子がだんだんと近づいてきていた。




「あっ…杏奈!

今行こうと思ってたんだよ!!」




そう弁解する圭祐も、あっけなくガシッと捕まえられてしまい…



「…ったく……」



と言いながら杏奈という女の子が、やっと楓を捕らえた。