ダムッ…



校庭に設置されたリングに向かってドリブルしながらボールを向かわせる。




「「はぁっ…はぁっ…」」



二人は肩を上下させながら夢中でバスケをした。




「はぁーっ!

つっかれた!!」



楓の放ったボールが、シュッとリングに吸い込まれた後、圭祐がその場に仰向けになって倒れた。



「圭祐、大丈夫?」



突然倒れた圭祐を覗き込むように楓は近づいた。



「楓も寝転んでみろよ!

空がきれーだ!!」




楓が覗き込んだ圭祐の目はキラキラと輝いていた。