エリカは今日も仕事だったため、5時には帰ってくると約束し、楓は家を出た。



学校に着くと、



「お!やっと来た!!」


満面の笑みの圭祐が、バスケットボールをつきながら楓に近づいた。




「バスケってのはな〜………」



圭祐は小1のときからバスケを習っているらしく、簡単にバスケのことを楓に説明した。



「ふ〜ん。じゃあこのボールをあのリングに入れればいいんだ?」



楓はすぐにバスケの簡単なルールを理解し、圭祐と話した。



「見てろよ!俺のカッコいいシュート!!」




そう言って圭祐が放ったボールは、綺麗な弧を描きながらリングに吸い込まれた。



「すっごい!圭祐!!」



楓は目をキラキラさせながら圭祐と笑いあった。