いつもは…

だが今日は、女たちの声に混じって男の声も聞こえた。



……気持ち悪ぃな………。



そう思いながら階段を降りていった。


俺達だけが使う靴箱を抜けると、普段の様に人.人.人。



……はぁ。

疲れる。



俺は、周りを見ないで済むように下を向きながら歩いた。


俺達がグラウンドに一歩踏み出すと、声は一つもなくなる。


静かな中を、ただ歩いて校門近くの車まで行く。



だが今日は………

校門を出たところに女が立っていた。