「俺がいるから母さんも苦しんで…っ!! お姉さんも…辛いんだ……っ」 …違うよ。 エリカは、そう言いたかった。 でも楓は涙を流しながら言う。 「俺、いなかったら暴力を受けることもなかったし…っ…… エリカにも迷惑かけてなかったっ……」 「だから俺なんかっ…「違うっ!!!」 エリカは、楓の言葉を聞きたくなくて大きな声で遮った。 そして楓の目を見ながら話した。