12歳………!?
エリカは驚きを隠せなかった。
幼いといっても、その雰囲気からせいぜい15歳くらいだろうと思っていたのだ。
それが、12歳…。
まだ中学生になったばかりじゃない…
エリカは驚き、困惑した。
「エリカさん……?」
何も答えないエリカを不思議に思ったのか、花織が声をかける。
するとエリカはハッとして質問に答えた。
「あたし、20歳です。
花織ちゃん…中学生?」
「はい。一年です。
もうすぐ二年ですけど。」
伏し目がちに答える花織。
花織はその目を上げて、真っすぐにエリカを見て言った。
「楓を…母とあたしから守って下さい。
まだ7歳なんです。たったの…」



