エリカを見て、訝しげな顔をした女は、その隣で震えている楓を視界に捕らえてニヤァ…と笑った。 「楓じゃないか。」 目をギラギラとさせながら楓を見るその母親。 エリカは楓をかばうように立った。 「お話、させていただけます?」 さっきとは違い、有無を言わせないような口調で言う。 楓の母親はドアを開き二人を家に入れた。