始めに向かったのは美容室。 エリカは店に入ると、楓の髪のカットを頼んだ。 「似合う髪型にして。カラーは無しね。」 顔馴染みらしく、いろんなことを注文していた。 髪をシャンプーをされて、バッサリと髪を切られて、丁寧に乾かされセットされた楓は、まるで別人のようになった。 「似合うね!楓!!」 そう言いながら目を開いて笑うエリカ。 楓は嬉しく思った。